雰囲気あるなと思う人の服装はシンプル。
シンプルな装いが好きだ。
街中で「あ、雰囲気あるな」と思う人の服装は、いつだってシンプル。それはあくまで僕の主観かもしれないけれど、そんな印象を持つことが多い。飾りすぎず、自然体で、でもどこか洗練された雰囲気を纏っている。まるで、料理の世界で「素材の味を活かしました」と言うように、その人の魅力を引き立たせているかのようだ。
結局、素材そのものが良くなければ、シンプルな服装は成り立たないんだろう。
実際、そういう人たちが纏っているのは、ブランドロゴや派手なデザインがない、ただ質の良い生地や上品なカットだけ。シルエットが美しくて、着るだけでその人の良さが際立つ。まさに「引き算の美学」が活きている。
僕も「もうシンプルな服しか買わない!」と意気込んで宣言しそうになったけれど、ふと冷静になった。シンプルな服を着るには、自分自身が磨かれないとダメなんだと。
服に頼りすぎない自分、身につけるもの以上に中身が伴ってこそ、本当の意味でのシンプルさが生きるのだろう。
そう考えると、シンプルな装いは一種のチャレンジでもある。たくさんの飾りを削ぎ落としたときに、果たして僕自身がどう映るのか? 洗練された自分でいられるか?
シンプルとは、余分なものを削ぎ落とし、最小限で生きること。少ない言葉や動作で、どれだけ豊かに表現できるか。それはきっと、人生そのものにも通じる考え方だと思う。余計な物や思いを手放して、軽やかに歩いていけたらどんなに素敵だろう。
だから、次に服を買うときはただシンプルなものを選ぶだけじゃなく、その服が今の自分に似合うかどうかを問いたい。そして、そんな自分になれるよう、毎日を丁寧に過ごしていきたいと思う。
シンプルに生きる。簡単そうで難しいけれど、それが僕の目指すべきスタイルだ。